2ch.netのdat廃止とAPI化のこと

ちょっと前くらいまで2ch.netは、時々見に行く程度の一利用者だったのだけど、今は小さいながらも2chのデータを扱うサービスをやっていたりするので思うところなど。

2014年にアナウンスされた2ch.netのdat取得のAPI化、開発者登録は始まったものの話は一向に進まず、お流れになっていた雰囲気ではあった。

だが、2015年2月半ばに突然、実施を発表。

2015年3月3日以降、従来のdatは使えなくなり、運営から許諾を得た専用ブラウザか、もしくは使い勝手の悪いwebブラウザからでしか、2ch.netの書き込みは見れなくなる。

多くの専用ブラウザは、運営側の一方的な通告によりAPIのアクセス権を得られず。正にコレ(外部データの提供終了が自身のサービス終了)が起きているわけだけど、2ちゃんねる互換の掲示板に対応している専用ブラウザは、すぐに消滅するということはなさそう。

developer.2ch.netをみたところ、切り捨てられた専用ブラウザは2ch.netのweb版と競合するもので、ネイティブアプリやスマートフォンアプリは、自分たちで作れないものからユーザを呼びこんでくれるという理由で残したようにも思われる。(scのスクレイピングを防ぐという本音か建前かの大義名分はあるが、露骨な感じ)

scが立ち上がったとき、元管理人(実質管理人だと後になって訂正した)に付いていくユーザは少なく、ユーザは管理人でなくドメインに住むのだと思った。ドメインを持つということは支配権を持つことであり、2ch.netのユーザは、信用を得られない元管理人ではなく、ドメインを手にした新たな管理人に期待して様子を見ることにしたのだ。

そして、ユーザはドメインだけでなく、ツール(専用ブラウザ)にも住む。その作者がユーザにとって好意的なら尚更のこと。

ドメインに付くか、ツールに付くか、管理人に付くか、こういうせめぎ合いは(日本の)Twitterなど 1 では余りみられないように思う。

これから先どう変わっていくのかは凄く気になるところだけど、情報さえ得られれば何処でもいいという「細かいことは気にしない」ユーザも少なからず居て(むしろ情報を得たいだけのROMな利用者が一番多いかもしれない)、基本的に「数が多いことが正」の世界なので、最終的には人が多いところに集まるはず。

現在の2ch.netの運営は、専用ブラウザに住むユーザを切り捨ててまでも、ユーザが居続けたいと思える場所を作ることができるのだろうか。(例えばTwitterではwebを使いやすく改善していった)もし、そこが居心地よく有益な場所になり得るなら、どれだけ遮断しても抜け道は作られるだろうと思う。あるいは…。

もしコレが、あまり好ましいとは言えないけどネット黎明期より続いた本音が集う場所、衰退していくターニングポイントだとしたら。

ただ一言「感慨深い」と呟くだけでは言い切れない複雑な感情が頭を掠めた。

ふと、JaneViewの開発者さんの言葉を見たら、衰退ではなく、むしろ場所に縛られない新たな始まりなのかな、とも思いました。ネットと開発者は楽しいものであって欲しいです。

(余談だが、2ちゃんねるとの出会いは2000年頃で、友人が晒されたことに始まったので、良い思い出ではない。)


  1. Twitter API v1.1の開発者を締め出す騒動で、海外ではApp.netというものが立ち上がったが芳しくないようだ

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